長野県(北信)の方言 「だれえ」「だあ」「だーさおめさん」とは

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長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!

「だれえ」「だあ」「だーさおめさん」の使い方

  • だれえ(だあ、だーさおめさん)、これで合ってるさー。 → 何言ってんだ、これで合ってるさー。
  • だれえ(だあ、だーさおめさん)。〇〇さんの方が年上だで。 → ちがうよ。〇〇さんの方が年上だよ。
  • だれえ(だあ、だーさおめさん)、そんなことしなくていいのにぃ。 → 困っちゃうわー、そんなことしなくていいのいぃ。

「だれえ」「だあ」「だーさおめさん」の例文

例文 その1

ばやん
ばやん

じーやん♡今年は、ハワイに連れてってくれるんだせってたねぇ。

じーさん♡今年は、ハワイに連れてってくれるって言ってたねぇ。

じやん
じやん

だれえー!!
そんなこと、せったかやあ。。。

そんなはずないぞ!!
そんなこと、言ったかなぁ。。。

例文 その2

じやん
じやん

あれ、、、となりのばやんは、へえ90歳くらいになるんかや

あれ、、、となりのばあさんは、もう90歳くらいになるのかな

ばやん
ばやん

だあー!!へえ今年100歳になるで。

何をおっしゃるもう、今年100歳になりますよ。

例文 その3

じやん
じやん

床屋行ってくるから、3000円ちょうだい。

ばやん
ばやん

だーさ、おめさん。その頭のどこ切ってもらうだえ。

何だって?その頭のどこを切ってもらうんですか。

例文 その4

知人
知人

せんどなは、ありがとうございました。
これ、ほんの気持ちです。

先日は、ありがとうございました。
これ、ほんの気持ちです。

ばやん
ばやん

だれえだあーだあー
そんな、お気遣いなさらず。

そんなぁ申し訳ないわー、
そんな、お気遣いなさらず。

だれえ = だあ = だーさおめさん 入れ替えても同じ意味。相手の言っていることを否定するときに使います

「だれえ」「だあ」は、私ちいこが幼い頃、よく両親の会話の中で飛び交っていたのを覚えています。父(じやん)も母(ばやん)も、当時30代前半か。
今の30代の世代の人たちは、「だれえ」とか「だあ」「だーさおめさん」なんて使っている人は全くいません。
これらの言葉は、「何をこいてるんだ(何を言っているんだ)。」と、相手の言っていることを否定する時に使います。
「だれえ」も「だあ」も「だーさおめさん」も同じ意味ですが、
「だれえ」は、強めな口調で言う時が多く、「だあ」は、「違うの!違うの!」というニュアンスで、「だーさおめさん」は、優しく否定する感じです。

相手に対して、申し訳ないと思う時、ありがたいと思う時にも使います

誰かからお礼の菓子折りなどをいただいたりしたときに、「だれぇー、やだくてー!!」「だー、だー、だー、だー、そんなつもりじゃなかったのに!」というやりとりを、今まで何度目にしてきただろう。
「だれえ」「だあ」「だーさおめさん」は、申し訳ない気持ちや、ありがたい気持ちを伝える時にも使うステキな方言なんです。

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