長野県(北信)の方言 「なから」とは

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ちいこ
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長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!

「なから」の使い方

  • なから、これくらい。 → おおよそ、これくらい。
  • なから、終わった。 → だいたい、終わった。
  • なからにする。 → この辺でやめる
  • なからになる。 → 一区切りつく

「なから」の例文

例文 その1

じやん
じやん

そろそろ、おかってのリフォームするかぁ。
なからいくらっくらいあればいいんだや

そろそろ、台所のリフォームするかぁ。
おおよそいくらくらいあればいいんだろうね。

ばやん
ばやん

でかく かかりそうだなえ。
へえ、前にリフォームしてから なから 30年くらい経ったかねぇ。

結構な金額が かかりそうですねぇ
もう、前にリフォームしてから だいたい 30年くらい経ったかしら

例文 その2

じやん
じやん

やれやれ、土蔵のごったく片付けんのに3日かかったけん、なから になったなえ。

やれやれ、土蔵のいらないもの片付けるのに3日かかったけど、ほぼ終わったね。

ちいこ
ちいこ

なんか、お宝出てきた?

じやん
じやん

ちいこが小さい頃に使ってた、こんなものや、あんなもの・・・・

ちいこ
ちいこ

わー(´艸`*)
わー(≧▽≦)
わー(゜o゜)

ばやん
ばやん

はいはい、なからにして、お茶にしらず

はいはい、そのくらいにして、お茶にしましょう

例文 その3

じやん
じやん

孫たちや。
夏休みの宿題は、なからになった かや

孫たち。
夏休みの宿題は、だいたい終わった のか

孫たち
孫たち

なからになってない!

終わってない!

ざっくりとした 曖昧さで とても便利に使える「なから」という表現

なからにする

「もう、やめませんか?」とか、「そろそろ、お開きにしませんか?」という場合に「なからにしましょう。」と言います。「なからにする」という方言は、何かをやめるタイミングを作ってくれる言葉です。
楽しいひと時の場合には、「名残惜しいけど終わりにする。」という意味合いになって伝わります。
苦痛な作業や、言い争いなどになった場合など、あまりいい雰囲気ではないひと時の場合にも、「なからにしましょう。」と言うと、「ここで区切りをつけて、終わりにする。」という風に気持ちを切り替えられる言葉となって伝わります。
いい時も、悪い時も「なからにする」という方言は、いい感じにその時を終わりに出来るんですね。

なからになる

全部終わっていなくても、もうじき終わりそうなら「なからになった」ことになります。
「あの件、どうなった?」「うん、なからになったよ。」というように、心配していた案件がなんとかなりそうになった時などや、話がまとまりそうな時、決着がつきそうな時「なからになった」ことになります。
まだ完了していなくても、「なからになった」ことで、もう先に気持ちはホッとしています。
気持ちを先取りする、、、このやり方って「引き寄せの法則」と同じでしょうか。。。
先にホッとするから、ホッとする出来事がスムーズにやってくる。
ならば、「なからになる」前からホッしておけばいいのかも(´艸`*)

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