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長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「ぼうふったくんなもん」の意味
- 少しだけ大きいくらい
- 少しだけ多いくらい
- 少しだけ優れているぐらい
「ぼうふったくんなもん」の使い方
- それにぼうふったくんなもんだよ。
→ それをちょっと大きくしたくらいだよ。 - 去年の量にぼうふったくんなもんかなぁ。
→ 去年の量より少し多いくらいかなぁ。 - これにぼうふったくんなもんでさ。
→ これがちょっとだけレベルアップしたくらいでさ。
「ぼうふったくんなもん」の例文
例文 その1
いらっしゃいませ!
車購入しよう そもって。
軽自動車にぼうふったくんな大きさの乗用車が希望なんだけん。
車購入しようと 思って。
軽自動車をちょっと大きくしたくらいの乗用車が希望なんですが。
お、こんなくんなもんで いいなぁ!
お、このくらいの大きさで いいなぁ!
例文 その2
まぁー♪
マイホーム建ててるんだって?
犬小屋に、ぼうふったくんな ちいせ家だよ。
犬小屋をちょっと大きくしたくらいの 小さい家だよ。
例文 その3
お魚、釣れたかね?
おう。
釣れたせえば釣れたんだけん、メダカにぼうふったくんな小さいのしか釣れなかったお。
おう。
釣れたかと言えば釣れたんだけど、メダカがひとまわり大きくなったくらいの小さいものしか釣れなかったよ。
例文 その4
となりのウチのタカシくんは、へー、いくつっくらいになっただや?
となりのウチのタカシくんは、もう、何歳くらいになったの?
たしか、おらちの孫Aにぼうふったくんなもんだったそもうよ。
たしか、我が家の孫Aより少し年上くらいだったと思うよ。
「ぼう」を ふったくらいのもの
AとBを比べた時に、Bの方がちょっとだけ大きかったり、多かったり、優れていたりした時に、「BはAに、ぼうふったくんなもんだ」という言い方をします。
「Aに何かを加えたらBと同じくらいになる」んです。その「何か」が、「ぼう」なのでしょう。
「ぼうをふったくらいのもの」が、「ぼうふったくんなもん」になったんだと思います。
自分の親だけが使っている言葉だと思ってました
よく耳にするけど、我が家で独自に生み出した言葉なのか、本当にこの地域に根付いた言葉なのか区別がつかない言葉たちがいくつかあります。
「ぼうふったくんなもん」は、母がよく使う言葉ですが、あれ???家族以外の人も使ってる言葉なのかなぁ、、、と思っていました。
日々、ボーっと過ごしていると聞き逃してしまうのですが、意識して気を付けていると、意外と「ぼうふったくんなもん」を使っている人がいることに気づきました。
あと、、実家の母は、勝手口から出たところのスペースを「うらっぺら」と言います。
当然、私も何の疑いもなく、50年以上「うらっぺら」と呼んできました。
でも、ふと思ったんです。
これって?よそで通じる言葉なのか?もしかして、、、、我が家だけの言葉でしょうか。
それから、父がよく言っていた「たどけなし」。
「ただ、たどけなしにやったってダメだお。」
意味は、「ただ、考えなしにむやみやたらにやったってダメだ。」
というような意味で使っていました。
「うらっぺら」「たどけなし」、知ってる方、聞いたことがある方、ぜひぜひコメント送ってください。
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