ちいこ
北信弁のページへようこそ!
長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「まえで」の使い方
- 赤い車のまえでに駐めていいよ。 → 赤い車の前に駐めていいよ。
- まえでの人のかかとを踏んだ。 → 前の人のかかとを踏んだ。
- まえでで発表してください。 → (みんなの)前に出て発表してください。
「まえで」の例文
例文 その1
じやん
まえでのうちのばやんは、へえ100歳だせうで。たっしゃだなえ。
前の家のばあさんは、もう100歳だそうだよ。元気だなぁ。
例文 その2
迷い人
すみませんが、○○商店はどう行ったらいいでしょう。
ばやん
そこの踏切のまえでで右に曲がって30メートルくらい行くと、郵便局のまえでにありますよ。
そこの踏切の前で右に曲がって30メートルくらい行くと、郵便局の前にありますよ。
「まえで」は、場所を表すときだけ! 時間を表すときには使わない。
「どこどこのまえでで・・・」「まえでに進む」「まえでの建物」などのように、「まえで」が表す「前」は、場所を言う時にのみ使います。
「この前の話なんだけど・・・」「結婚した前の年に・・・」などのように、「前」という表現は、場所以外に「時間」にも使われますが、この場合の「前」は「まえで」とは言わないのです。
「まえでで」って「で」が一つ多いんじゃないの?って言われます。
下の息子が少年野球をやっていたころ、監督に「まえでで取る!」「まえでで!まえでで!」と連呼されていました。
他県から引っ越してきた男の子もチームにいたのですが、その子のお母さんが「『で』が1個多いんだよねー」と、最初は不思議に思ったそうです。
私たち信州人は、何の違和感もないですけど、、、ホントだ!『で』を抜いても通じる。
なんで、『で』がもう一つついたんでしょうねぇ。
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