ちいこ
北信弁のページへようこそ!
長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「もうぞう」の意味
- ハンサムではない
- ボサーっとした
- どんくさい
- 田舎くさい
- 野暮ったい
- ずんぐりむっくり
- あかぬけていない
- 洒落っ気のない
「もうぞう」の使い方
- もうぞうな顔 → 大きくて、目が細く、鼻がでかくて、唇がぶ厚くて、イケメンではない顔
- もうぞうな手 → 大きくて、指が太くて、スラッとしていない手
- もうぞうなおっさん → 大柄で、ぬぼーっとした感じのおじさん
「もうぞう」の例文
例文 その2
今日は、じやんの家に親戚のおじさんが来ています。
孫たち
おじさんの手、大きくてグローブはめてるみたいだね?
親戚のおじさん
もうぞうな手だねって よく言われるよ。
大きくて、太くて、ずんぐりむっくりな手だねって よく言われるよ。
じやん
本当に、もうぞうだなぇ。
本当に、大きくて、太くて、ずんぐりむっくりだね。
ブサイク = 「もうぞうな顔」ではない!?
「もうぞうな顔」を、一言で言い表そうとすると、とても難しいんです。
「もうぞうな顔」とは、もさーっとした、大きめの顔に細い目、大きめの鼻と口、イケメンとは真逆の部類になるのだけど、ブサイクが全て「もうぞうな顔」というわけでもないんです。
「細身で小顔でブサイク」の場合は、もうぞうな顔にはならないし、「大柄でブサイク」でも、攻撃的な勇ましい顔であれば、もうぞうな顔ではなくなってしまう。
そう。どこか、人が好さそうな雰囲気があって、もさーっと、ぬぼーっとした感じが漂うのが「もうぞうな顔」なんです。
洒落っ気はないけど、飾らない、カッコつけない、自然体だからこそかもし出される「もうぞうな雰囲気」は、どこか愛される素質があるように思います。
ということは、「もうぞうな顔」というのは、決して否定的な言葉ではないのではないか?と思いました。
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