ちいこ
北信弁のページへようこそ!
長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「ずく」の使い方
- ずく出して畑に行く → (億劫だけど)やる気を出して畑に行く
- ずくやんで畑に行かない → (面倒くさくて)さぼって畑に行かない
- ずくなし → なまけ者
ずくがある | やる気がある |
ずくを出す | やる気を出す |
ずくをやむ | やる気を出さずになまける・手を抜く |
ずくなし | やる気の出ない人・なまけ者 |
「ずく」の例文
例文 その1
ばやん
さーて、ずく出して 物置の でか騒ぎのごったく 片付けるかね。
さて、重たい腰を上げて、物置にある たくさんあるゴミ、片付けますかね。
じやん
今日は、さびし 腰いてし ずく出ねや。明日にするだねーかえ。
今日は、寒いし 腰痛いし やる気にならないなぁ。明日にしないかい?
ばやん
じやんは、ずくなしだなえ。
じいさんは、やる気のない人ですね。
例文 その2
ゴロゴロぐだぐだ している孫たちを見て、、、
じやん
ほう、ずくやんでなんで、ずく出せほう。おめたは、ずくなしだなぇ!
こら、だらだらしてないで、やる気出せほら。お前たちは、なまけ者だなあ。
「ずく」と「やる気」は、ちょっと違う
「ずく」を標準語に直すと、「やる気」ということになるんだけど、なんか、しっくりこない気がします。ちゃんと正確に当てはまる言葉が見つからないんだけど、
まず最初に、面倒くさい!!という気持ちがあって、それでも動かなきゃいけない時に、「ずくを出す」のです。
重たい腰を持ち上げて、ひと頑張りしなきゃいけない時、そういう感じ。
「やる気」って、自分の中から湧いてくる感じがするけど、
「ずく」は、自ら「よっこらしょ!」っと気合を入れて、無理やり出す感じ、かなあ。
そうだ。
「やる気」はみなぎってくるけど、「ずく」はみなぎってくるものじゃないわ。
その違いだと思います。
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