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長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「くらす」「くらつける」「くらしつける」の意味
※「くらす」「くらつける」「くらしつける」は全て同じ意味です。
- ゲンコツくらわす
- ゴッツンする
- ぶっ飛ばす
- 殴る
「くらす」「くらつける」「くらしつける」の使い方
- 「コンニャロメ!くらすぞ(くらつけるぞ)(くらしつけるぞ)。」
→ 「このやろうめ!ゲンコツくらわすぞ。」 - 「こいつは、くらせなきゃ(くらつけなきゃ)(くらしつけなきゃ)わかんないな。」
→ 「こいつは、ぶっ飛ばさないとわかんないな。」
「くらす」「くらつける」「くらしつける」の例文
例文 その1
じやん(じいさん)の大切にしている盆栽をなぎ倒して遊び、孫たちがお説教されています。
ガミガミ
ガミガミ
・・・・
・・・・
やーい!!
へへー!!
わんだれ!!!くらしつけるぞ!
お前たち!!!ゲンコツくらわすぞ!
例文 その2
ばやん(ばあさん)が小学生の頃の話です。
弟、妹たちよ。
オレのめんこ、絶対いじるなよ!
どっかへやったら、くらしつけるからな。
なくしたら、ぶっ飛ばすからな。
(52です。とったら くらしつける。)
(52です。とったら 殴り飛ばす。)
毎日、52枚あるかどうか、数えてたよ。
例文 その3
昔、じやんが子どもだった頃は、さんざんくらしつけられて育ってきたんだで。
昔、じいちゃんが子どもだった頃は、さんざんゲンコツされて育ってきたんだよ。
私も、中学生のころ、先生によくひっぱたかれてたよー。
今、大人が子どもや動物をくらしつけたら、でか騒ぎになっちゃうね。
今、大人が子どもや動物をゲンコツくらわしたら、大問題になっちゃうね。
子どもの頃、さんざん じやんに「くらしつけるぞ!」と言われてましたが、
一度もくらしつけられたことはありませんでした
子どもの頃、よく言われてました。
「くらしつけるぞ!!!」って、父が怒って言っていました。
何度も言われていた言葉なのに、子どもの頃は、何て言っているのか全然聞き取れませんでした。
怒っている時にしか登場しない言葉だし、なかなか怒っている時って早口なわけで、、、
結構大きくなるまで、自分で真似して言ってみたくても、言えない言葉でした。
父は、「くらつけるぞ!」とか「くらしつけるぞ!」とか、よく言う割には、私はくらしつけられた覚えが一度もありません。
弟をくらしつけてる場面は、一度だけ見たことがあります。
でも、父は思いっきり出来ない人なのか、くらしつけ方が優しかったのを覚えてます。
母には、私も弟も平手でピシャンピシャンひっぱたかれましたけど。
おっかねかったー。鬼だったわ。
さらには、表の土蔵に閉じ込められて、ヒャーヒャー泣き叫んで、隣の家のじやんに助けてもらう。。。ということも、ありましたっけ。
ははは。。。
「くらしつける」というワードひとつで、昔の記憶がたくさんよみがえってきます( *´艸`)
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