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長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「えのくる」の意味
- 落書きをする
- (軽い気持ちで)書く(描く)
- (本来書くべきところではないところに)書く(描く)
「えのくる」の使い方
- 自由にえのくる → 自由に書く(描く)
- クレヨンでえのくった → クレヨンで書いた(描いた)
- こんなところにえのくってある → こんなところに落書きしてある
「えのくる」の例文
例文 その1
ふすまにクレヨンでえのくったの、誰だー!!!
くらしつけるぞ!!!
ふすまにクレヨンで落書きしたの、誰だー!!!
ゲンコツくらわすぞ!!!
例文 その2
ねぇ、この新しいノート、えのくってもいい?
ねぇ、この新しいノート、使ってもいい?
あー、いいよ。
その新しいノート、孫Aに くれるよ。
あー、いいよ。
その新しいノート、孫Aに あげるよ。
例文 その3
一心不乱に、「一心不乱」を書いたぞ!
・・・そもったら、こんなところにえのくっちまった。
・・・と思ったら、こんなところに間違って書いてしまった。
ささっと軽い気持ちで書く(描く)ことを「えのくる」といいます
昔、私が小さかった頃(50年くらい前です)、母が新聞の折り込みチラシの裏面が白いものを何枚か集めて、二つ穴を開けてひもを通し、落書き帳をつくってくれました。
そこによく、えのくって遊んでました。
私も親になって、保育園で配られたいらなくなったプリントなどを一つの箱にまとめて、「えのくっていい紙」という張り紙をして子どもたちが絵を描くのに使わせてました。
懐かしい( *´艸`)
「えのくる」は、字を書くとか、絵を描くという意味なんだけど、学校の授業で「ノートをとる」とか、「画用紙に絵を描く」とか、はたまた、何か書類を書くとか、家計簿をつけるとか、、、、ちゃんと書く(描く)場面では「えのくる」とは言わないんです。
落書きのように軽い気持ちで、ササっと書く(描く)とき、えのくると言います。
文房具屋さんのボールペン売り場に、自由にえのくっていい紙が置いてありますね。そう。試し書きは、「えのくる」といいます。
あと、「例文 その3」のように、書くつもりじゃなかったのに、書いてしまった時、えのくってしまったことになります。
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