ちいこ
北信弁のページへようこそ!
長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「べと」の意味
- 土、土壌、泥
「べと」の使い方
- べと の上を歩く。
→ 土 の上を歩く。 - おお、こりゃ いいべとだ。
→ おお、こりゃ いい土壌だ。 - べと だらけだ。
→ どろんこ まみれだ。
「べと」の例文
例文 その1
じやん
べと ん中、裸足でへえると、ヒルに食われるど。
土の中、裸足で入ると、ヒルにかまれるぞ。
例文 その2
孫A
あー、楽しかったぁ~♪
じやん
こらこら、べと付いてるぞ。
こらこら、泥ついてるぞ。
最近「べと」って聞かなくなりました
我が家は兼業農家でした。国家公務員の父は、平日は仕事に行き、休日は田畑へ繰り出し、休みなく働いていました。田植えと稲刈りは、一家の一大行事で、ちいこも弟と一緒に田植えや稲刈りの手伝いをさせられました。トラクターや、コンバインを巧みに操る父の姿は、子どもながらに「カッコいいー!!」と思って見ていました。
今は、田んぼだった場所は、ある施設の駐車場になっています。畑だった場所も、公園になったり、アパートが建ったり、、、そして、ちいこが今住んでいるこの家も、かつては実家の畑だった場所です。
こうして、少しずつ少しずつ我が家の田んぼや畑が消えて行き、最近「べと」という言葉もめっきり聞かなくなりました。
私の中のイメージは、「べと=養分がある土」なのです。
学校のグランドなどにある硬くなった土は、「べと」という感じがしません。
ということは、やっぱり「べと」は農地の土だと思うんです。
我が家の庭には、小さな家庭菜園のスペースがあります。
そこで、季節の野菜作りをするのが楽しいちいこです。
ここ信州の「べと」をこの小さなスペースで守り続けて行こうと思いました。
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