ちいこ
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長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「~しょ」の意味
- 「おとこしょ」は、男の人。男の人たち。男性陣。男衆。
- 「おんなしょ」は、女の人。女の人たち。女性陣。女衆。
- 「わけしょ」は、若い人。若い人たち。若い衆。
- 「長野のしょ」は、長野の人。長野の人たち。長野の衆。「長野のしょう」とも言う。
「~しょ」の使い方
- これは、おとこしょの仕事だね。 → これは、男の人の仕事だね。
- おんなしょにお願いする。 → 女性陣にお願いする。
- わけしょは頼りになる。 → 若い人は頼りになる。
- 〇〇会社のしょ(しょう)は、みんないい人たちだねえ。 → 〇〇会社の人たちは、みんないい人たちだねえ。
「~しょ」の例文
例文 その1
例えば、地区のイベントなどでの一コマ
じやん
じゃあ、おとこしょこっちで、おんなしょはそっちで分かれてくんなして。
じゃあ、男性のみなさんはこちら、女性のみなさんはそちらに分かれてください。
例文 その2
相手の電話
こちら、○○会社と申しますが、今お使いの△△の件でお電話いたしました。
じやん
わりぃけん、今 おんなしょいなくてわかんねから、また電話よこしてくんなえ。
申し訳ないが、今 妻が留守にしていてわからないので、またお電話してください。
例文 その3
ばやん
模様替え始めたんだけん、まーんで 茶だんすがよもたくて よもたくて、、、
じやん、ちょっと手ぇ、貸してくんねかえ。
模様替え始めたんだけど、すごく 茶だんすが重たくて 重たくて、、、
じいさん、ちょっと手を貸してくれませんか。
じやん
おら、ずくなくてやだお。
わけしょに頼んだえ。
おれ、めんどくさくてやだなぁ。
若い者に頼んでくれ。
自分の奥さんのことを「おんなしょ」ということも
「○○しょ」は、漢字で表すと「○○衆」だから、「○○な人達」という意味になる。ということは、複数を指すはずなんだけど、自分の奥さんのことを「おんなしょ」という言い方をしているじいさんをよく見ます。
「おらちの おんなしょ」は、「うちの 女房」という意味です。
だけど、奥さんが旦那さんのことを「おとこしょ」とは言わないのです。
「うちの おとこしょは、何にもしなくてダメだわー。」とかって、信州の奥さん方は言われますが、それは、「うちの男どもは・・・」というように複数を表しています。旦那さんのことだけでなく、息子、さらには一緒に暮らしていない旦那さんの兄弟までも、一族全部含めて言っている場合もあります。
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