北信弁のページへようこそ!
長野県の方言(主に北信弁)のプロフェッショナルである、私の父と母(じやんとばやん)が楽しく北信弁の使い方をご紹介します!
「ほとばす」の意味
- 水(またはぬるま湯)に浸ける。浸す。
「ほとばす」の使い方
- これ、ほとばしておいて! → これ、水に浸けておいて!
- ほとばしておいた方がいいよ。 → 水に浸しておいた方がいいよ。
「ほとばす」の例文
例文 その1
ごちそうさまでしたぁー!
食器はキッチンに運んで、汚れが落ちやすいように ほとばしといてね。
食器はキッチンに運んで、汚れが落ちやすいように 水に浸けといてね。
例文 その2
あ! お米 ほとばしたまんま、炊飯器のスイッチ入れるの忘れてた。
あ! お米水に浸けておいたまんま、炊飯器のスイッチ入れるの忘れてた。
「ほとばす」が伝わらなくなってきた
私の夫は長野市に生まれ育った人なんですけどね、夫のお母さんは関東出身なんです。私も長野市に生まれ育ったんですけどね、両親が長野市同士なので、どっぷり北信弁で育ってきました。
なので、時々私の言葉が夫に伝わらないことがあります。
夫と結婚して間もない頃、「食器、ほとばしといてくれてありがと。」って言ったのを聞き返されたんです。
「ほとばす」なんて、結構頻繁に使う言葉なのに、知らないんだ・・・( ゚Д゚)と思ったものでした。
でも、考えてみると、ほとばす機会がだんだんなくなっているんじゃないかと思うんです。
御飯だって、ほとばしておかなくてもおいしく炊けるし、食器だって食洗器(我が家にはないけどね)で洗う時代です。
小豆をほとばしてあんこを作ったり、大豆をほとばして味噌を作ったり、煮豆を作ったり、煮干しでだしをとったり、、、ほとばさなくても何でも出来たものが売ってる時代です。
こうやって、消えて行った私の知らない言葉たちもたくさんあるんだろうなーと思ったのでした。
あく抜きや、野菜を水にさらすのは、「ほとばす」というのか???
ゴボウのあく抜きをしていて思いました。ゴボウとか、ジャガイモとか、調理の前にあく抜きをするために水にさらしますが、これは「ほとばす」と言っていいのか?
そして、野菜をシャキッとさせるために、水にさらすのも「ほとばす」なのか?
なんとなく、しっくり来ません。
干ししいたけや、切り干し大根、高野豆腐などの乾物を、ぬるま湯に入れて戻すのは、「ほとばす」で違和感がないんですけど、、、。
もしかしたら、水(ぬるま湯)に入れて、水分を吸収させて、ふやかすことを「ほとばす」というのではないでしょうか。
そんな気がしますが、正解かどうかわかりません。
だれか、教えてくださいm(__)m
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