今日もはじめに、助弥を真ん中にして、全員がまあるくなって、セリフを読み合せました。
今日の監督は、色々要求してきます。
読み合せ中に、何度も「ストップ」が入りました。
台本をただ読むだけなら、読み方が全部同じになってしまう。
強く言うところ、
弱く言うところ、
早く言うところ、
ゆっくり言うところ。。。
ちゃんと決めておかないと、お客さんは飽きてしまう。
つまらないお芝居になってしまう。
「怒る」を表現するには、どうしたらいいか。
早口になればいい?
大きな声を出せばいい?
でも、それだけじゃ伝わらない。
どう言えばいい???
何度もセリフを言っていると、どんどんわからなくなってくる。。。。
子どもの登場シーン、村人のシーン、母のシーン、裁きのシーン。
一つ一つのシーンの中で、喜んだり、悲しんだり、怒ったり、、、感情の変動がある。
目の前でお母さんが亡くなっているシーン。
どんな気持ちになるか考えたら、そんなセリフの言い方になるわけがない。
よく考えるように言われた助弥。。。
役人のセリフは少ないんだけど、
この舞台の登場人物の中で、「偉い人」という立場をセリフでも表現しなければならない。
「さぁ、歩くんだ」
「何をする気だ!」
うん。言い方、難しいね。。。
子ども役、村人役が、全員が口々に言うセリフ。
なかなか、出来ません。
「誰かが言いだすのを待っているんじゃダメ。」
「言っていても聞こえないんじゃ、言っていることにならない。」
「不自然に合わせない。」
毎回、毎回、歴代全部のにとはちがここでつまずきます。
感情を入れてセリフを言うには、まず、「恥ずかしさを外す」という作業が必要で、
これが、出来るようになると、素晴らしいにとはちが出来上がって行くんです。
この「恥ずかしい」がまだまだ外れないから、セリフを言っているみんなの表情も変化がない。
監督が伝兵衛に「希望感」を出してセリフを言うように言いました。
すると、伝兵衛は先ほどとは変えてセリフを言いました。
あ!今のセリフ、笑顔で言ったんだな。ってのがわかりました。
うんうん。出来る出来る!
一人が理解して、出来るようになっていくと、どんどんそれが広がって行くんです。
がんばれ、がんばれ。
今日は、すごくたくさんのアドバイスをもらった子どもたちでした。
一気にたくさん要求されました。
それを、一人一人理解してました。
劇団古牧、半分が3年生の劇団です。
でも、この子たちは出来る!と思わないと、監督は要求しません。
この子たち、出来るんです!
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